個人差は免疫力の差

個人差は免疫力の差

 

同じ場所にいても感染するかしないかは、個人の免疫力の差によります。

 

今吸っている空気には様々なウイルスや細菌、花粉、砂が混じっていて、コロナもあってもおかしくありません。

ではなぜコロナウイルスを吸い込んでも感染しないのか? それは身体の免疫力がウイルスを撃退しているからであり、感染するというのはウイルスの量や強度が免疫力の能力を上回るからです。

 

風邪を引いたときに鼻がつまったり鼻水が出るのは、外敵を吸い込まないようにする、それを洗い流して外に出そうとする防御反応です。なぜ鼻水がネバネバするかと言えば、ウイルスに絡み付いて閉じ込めてしまうためです。そこに常在菌がやってきてウイルスを退治する。ウイルスが体内に入ってしまったら、白血球などが出撃して取り囲んでやっつける。そしてウイルスを弱らせるために発熱して体温を上げる。

風邪を引いて体温が上がるのは免疫システムが正常に働いているわけで、発熱したときに解熱剤を飲んでしまったら、免疫システムの高熱攻撃で瀕死だったウイルスが元気を取り戻して白血球に打ち勝ち、体内で増殖していってしまい、治るまでに長い時間を要してしまいます。

 

人間の身体には60兆個の常在菌がいて、身体のいたるところで保護膜になってくれています。皮脂も同じく保護膜になっています。

もし皮膚にウイルスがついても、皮脂があるために容易に皮膚細胞へ侵入させません。そこに常在菌が集まってきてウイルスを退治します。

これは皮膚だけではなく、鼻や口、粘膜や血管などいたるところにあります。

しかし吸い込んだり付着したウイルスの数が多いと、退治することが追いつかなくなります。そして細胞に侵入されてしまいます。

 

この常在菌などの保護能力には個人差があるために、同じ状況にいてもウイルスにやられる人とウイルスに勝つ人が出てきます。ウイルスが浮遊している同じ部屋にいても、感染する人としない人がいるわけです。この個人差を考えないと、空気感染であることを間違えて否定してしまい、感染した人はどこか別の場所で飛沫感染したのだろうと結論付けてしまいます

 

白血病の治療や抗がん剤の治療の時は無菌室に入ります。それは抗がん剤はがん細胞を殺そうとする強力な除菌薬であり、がん細胞と同時に60兆個の常在菌も全滅するため、その状態でウイルスが付着すると常在菌が無いためにすぐに体内に侵入され、体内でも常在菌がないためにすぐに大増殖して死に至るからです。それを防ぐために無菌室に入るわけです。

持病により飲む薬によっては常在菌を抑えるものもありますし、持病そのものにより常在菌が活性化しにくくなるので、持病の人は感染しやすくなるのです。

 

この個人差のある免疫力は、コップの大きさがそれぞれ異なると例えることができます。コップの大きさを越えて溢れるとウイルスに感染し、それ以下なら免疫力で退治できる。

またそのコップのサイズは日々の体調によって変わります。

 

感染しにくくするには免疫力を高める、常在菌を増やし減らさないことが大切です。

もしも空間除菌剤を日常的に使っていれば、呼吸器の常在菌は常に失われた状態なので、ウイルス感染のリスクが高くなります。

必要なのは除菌ではなく育菌と言えるかも知れません。